水戸です。

先週の『朝3分の分岐点』4本を、noteのまとめ記事にしました。

耳で聴く版はこちらです。

扱ったのは、通報を受け付けたあとに何が起きたかです。
並べてみると、3件は同じようには壊れていませんでした。

1件目は、決まっていたのに破られました。開示してはならないと規程に書いてあり、そのとおりには動かなかった事案です。

2件目は、そもそも決まりがありません。上げるかどうかの基準が無く、受けた担当者がその場で決めていました。

3件目は、決まっていたのに通りませんでした。所管は決まっていて、一度は止まり、そのうえで迂回されています。

窓口を作って埋まるのは、このうちどれでもありません。

記事の終わりでは、2026年12月1日に施行される改正公益通報者保護法にも触れました。通報者の探索を禁じる条文が入ります。ただし通報後の不利益な取扱いについて推定が働くのは解雇と懲戒に限られるので、1件目のような配転はその外に残ります。

編集後記

この記事は、書き上げてから一度、骨組みを壊しました。

3件を「受け付けたあとの手順が決まっていない」という一つの軸で束ねるつもりでいたのですが、3件目の英国の事案を原典で確認し直したところ、そうではありませんでした。CEOが匿名の書簡の発信者を特定しようとした話です。当局の文書を読むと、彼は一度、コンプライアンス部門から「特定しようとする場面ではない」と伝えられ、それを受け入れていました。情報保安部門も作業を止めています。

いったんは止まっていました。

そのあとで中間報告を誤解し、コンプライアンス部門に確かめないまま再開を指示した。所管は決まっていて、本人にも伝わっていた。決まっていなかったのは、それを通さない指示が出たときに止まる仕組みのほうでした。

自分が置いた軸の反例が、自分の使った事案の中にあったわけです。束ね方を捨てて「三つの壊れ方」に組み替えたら、かえって記事が素直になりました。

今週も、よろしくお願いします!

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水戸貴之/note『コンプライアンスの地図』

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